【感想】オラファー・エリアソン ときに川は橋となる (東京都現代美術館)の鑑賞レポート
東京都現代美術館で開催している「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」についてご紹介します。
この展示会は、圧倒される作品ばかりで、終始、テンションが上がりっぱなしでした。
空間と光を、ダイナミックに使っていることが印象的で、オラファー・エリアソン氏のメッセージも十分に伝わってきます。
体験型アート作品も用意されていて、子どもに戻ったかのように楽しむことができたのもよかったです。
では早速、「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」についてお伝えしていきます。
鑑賞レポート
展示室の中にいるのに、天井から雨が降っているこの作品。
水が光で照らされて、角度によっては、虹が見えます。
僕は、この空間を独り占めして、引いてみたり、雨に打たれてみたり、いろんなことをしながら楽しみました。
巨大なスクリーンに自分の影が映し出されます。
スクリーンとの距離によって、影の濃さや色合いが変わることが不思議です。
誰もが目を止めてしまう巨大なクリスタルの作品。
展示室中が、カラフルに照らされていて、とっても素敵です。
まるで、異世界にでもきてしまったかのような体験をすることができます
植物の色素から色を取り出した作品。
色を見ただけでは、ただの絵具かと思いましたが、説明を読んでみると、身近な植物たちだとわかって驚きました。
壁に光を当てながらダンスする体験型のアート作品です。
二人1組になって、前後左右、スピードを変えながら、思い思いにダンスします。
光の色や太さなどが、動きによって変わるので、とっても面白かったです。
ちなみに光というのは、「リトルサン」と呼ばれる、このアイテムを使います。
美術館内でも販売されていたので、おうちに小さな太陽を設置してみてはいかがでしょう。
「オラファー・エリアソン ときに川は橋となる」概要
展示会紹介
私はベルリンの太陽の光を日本に持ってきました。私の手の中にあるのは小さな発電所なのです――。
オラファー・エリアソンは、電力にアクセスできない地域に住む人びとに届けられる携帯用のソーラーライト「リトルサン」で周囲を明るく照らし出し、そう語ります(2019年4月、東京都現代美術館にて)。
オラファー・エリアソン:アートをエコロジーの視点で見直すこと (2019年4月23日) ダイジェスト版 約8分
オラファー・エリアソン(1967年生まれ)はアートを介したサステナブルな世界の実現に向けた試みで、国際的に高い評価を得てきました。本展覧会は、エリアソンの再生可能エネルギーへの関心と気候変動へ>の働きかけを軸に構成されます。それは展覧会のタイトルにも反映されています。エリアソンは言います。「〈ときに川は橋となる〉というのは、まだ明確になっていないことや目に見えないものが、たしかに見えるようになるという物事の見方の根本的なシフトを意味しています。地球環境の急激かつ不可逆的な変化に直面している私たちは、今すぐ、生きるためのシステムをデザインし直し、未来を再設計しなくてはなりません。そのためには、あらゆるものに対する私たちの眼差しを根本的に再考する必要があります。私たちはこれまでずっと、過去に基づいて現在を構築してきました。私たちは今、未来が求めるものにしたがって現在を形づくらなければなりません。伝統的な進歩史観を考え直すためのきっかけになること、それがこうした視点のシフトの可能性なのです。」
https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/olafur-eliasson/
作家「オラファー・エリアソン」略歴
オラファー・エリアソン (Olafur Eliasson, Ólafur Elíasson・オウラヴュル・エリアソン 1967年 – ) は、デンマーク・コペンハーゲン生まれのアイスランドの芸術家。現在はベルリン在住。
https://ja.wikipedia.org/wiki/オラファー ・エリアソン
基本情報
会場 | 東京都現代美術館 |
住所 | 東京都江東区三好4丁目1−1 |
会期 | 2020年6月9日(火)- 9月27日(日) |
時間 | 10:00〜18:00 |
休館日 | 月曜日 |
観覧料 | 一般 1,400円 大学生・専門学校生・65 歳以上 1,000円 中高生 500円 小学生以下無料 |
HP | https://www.mot-art-museum.jp/exhibitions/olafur-eliasson/ |
まとめ
初めてオラファー・エリアソン氏の作品を鑑賞しましたが、一発で虜になってしまいました。
空間と光の使い方が大好きですし、環境問題に関するメッセージにも心打たれました。
この展示会は、僕の中で、一生忘れることのないものになりました。