【感想】perky pat presents「いとこ同志」(円頓寺 Les Piliers)の観劇レポート
perky pat presents「いとこ同志」を観劇してきたので紹介します。
物語の舞台は、夜行列車。男女が偶然出会ったのかと思わせるスタートでしたが、実は「いとこ」という関係でした。そしてこの二人は、随分と前から恋人のような関係だった模様。
しかし、とにかくミステリアスな関係性なので、本当に恋人だったのか、ただの虚構だったのかは分かりません。
客席24席という狭い舞台の中で、夜行列車を再現し、「今」「学生時代」「働き出して間も無く」と、時間軸の切り替わりの演出も見どころでした。
110分とやや長い公演でしたが、終演まで「いとこ同志」の関係性から目が離せませんでした。ミステリアスな作品を堪能することができました。
「いとこ同志」by perky pat presents 概要
ビラ・チラシ
あらすじ
夜行列車に揺られる「女」と「男」。
「女」は小説家、「男」は機密工作員のようだが、二人とも謎めいている。
そこに関わる「彼」と「彼女」。
四人が織りなす現実と虚構を、1970年開催の大阪万国博覧会から
現在に至る時間が貫いていくミステリアスな物語。
作・演出・出演者・スタッフ等
▼作・演出
- 作:坂手洋二
- 演出:加藤智宏
▼出演者
- 川村ミチル(劇団そらのゆめ)
- いちじくじゅん(てんぷくプロ)
- 古場ペンチ(Pinchi番地)
- 早川綾子
▼スタッフ等
- 音楽:橋本知久
- 照明:巽悟郎
- 音響:就也(千喜屋)
- 大道具:管正憲(劇団そらのゆめ)
- 衣装:いしぐろひろこ
- チラシデザイン:藤島えり子(room16)
- 制作:加藤智宏
- 主催:office Perky pat
- 協力:安藤真美、谷口未紗、劇団そらのゆめ、てんぷくプロ、Pinchi番地
公演スケジュール
- 5月9日(木)19時30分
- 5月10日(金)19時30分
- 5月11日(土)14時、19時
- 5月12日(日)14時、19時
- 5月13日(月)19時30分
- 5月14日(火)19時30分
- 5月15日(水)19時30分
- 5月16日(木)休演日
- 5月17日(金)19時30分
- 5月18日(土)14時、19時
- 5月19日(日)14時、19時
- 5月20日(月)19時30分
劇場:円頓寺 Les Piliers
住所:名古屋市西区那古野1-18-2
地下鉄桜通線「国際センター」駅2番出口から徒歩5分
地下鉄鶴舞線「丸の内」駅8番出口から徒歩8分
観劇レポート
ミステリアスな「いとこ」関係が見どころ
小説家である「女」が書いた小説が、物語の舞台です。夜行列車で繰り広げられる「いとこ同志」の本物なのか虚構なのか、不思議なやりとりが110分も続きます。
観劇後の感想は、「この110分間は、何が起こっていたんだろう・・・」というミステリアスな感覚が残りました。
もちろん、嫌な感覚ではありません。
目の前で起こっていることが不思議過ぎて、脳内処理が追いついていない感じとでも言うのでしょうか。
大人を感じさせる場面、茶番のような場面、初々しいカップルのような場面と、夜行列車の中が、次々と違う雰囲気に包まれている感じが印象的でした。