【感想】オレンヂスタ パネルシアター×演劇「MANGAMAN」(ひまわりホール)の観劇レポート
パネルシアター×演劇「MANGAMAN」byオレンヂスタの観劇レポートを紹介します。
P新人賞2017受賞記念公演 再演+新作2本立てということで、パネルシアター×演劇「MANGAMAN」と仮面劇×ヴィジュアル系ロック「RICHARD-SAN」が、W上演されました。
どちらの公演も、勢いに圧倒されましたし、大爆笑もしました。それでいて、「MANGAMAN」は、LGBTや表現の自由といった社会課題を取り扱った考えさせられる舞台でした。
では早速、パネルシアター×演劇「MANGAMAN」の観劇レポートをお伝えしますね。
パネルシアター×演劇「MANGAMAN」byオレンヂスタ 概要
ビラ・チラシ
あらすじ
人類の大半が同性愛・同性婚を選ぶようになった近未来。
日本では男女間の恋愛を描く漫画を禁止する「恋禁法」が公布され、表現の自由が侵害されていた。
そんな流れに対抗し、「闇恋愛漫画同人誌」を発行するレジスタンスに一人の少女が訪れる。
彼らはフランスの「ジャパンエキスポ2150」で日本の漫画界の現状を訴えようとするが……
パネルシアターを用いて二次元と三次元を往来する、全ての表現者のための物語。
脚本・演出・出演者
▼脚本・演出
- ニノキノコスター
▼出演者
- 宮田頌子(薮内優子役)
- 今津知也(鳥島編集長/Gペンくん役)
- スズキカズマ(ちばてつや3世/我慢くん役)
- 伊藤文乃(優子の姉・瑞希/ポピ子/インク壺ちゃん役)
公演スケジュール
2019年
- 2月2日(土)14:00/18:00
- 2月3日(日)14:00
劇場:損保ジャパン日本興亜人形劇場ひまわりホール
名古屋市中区丸の内3-22-21 損保ジャパン日本興亜名古屋ビル19F
観劇レポート
パネルで繰り広げられる漫画劇に爆笑!
個人的に「MANGAMAN」の見所は、パネルで繰り広げられる漫画劇です。漫画家志望の少女 薮内優子が描いた、恋愛モノのようで恋愛要素が少ない漫画がめちゃくちゃに面白いのです。鳥島編集長のツッコミが凄いのでしょうか。劇場の空気を一気にさらってくような勢いに、僕はなんども爆笑していました。
また、Gペンくんとインク壺ちゃんを使って漫画を描くシーンは、ここには書けないような下品なシーンでしたが、会場には爆笑の渦が発生していました。もちろん僕も、その渦に飲まれて爆笑しました。
ただし、男女の関係を表現されることが禁止されているという設定でしたので、表現の自由と戦うシーンもありました。表現の自由と差別的な発言の境目は、一体どこになるのだろうかと考えさせられました。
「MANGAMAN」は、これぞオレンヂスタと呼べるような、爆笑シーンと考えさせられるポイントが多い作品です。