【国際芸術祭あいち2022】有松地区〜見どころ、概要、感想まとめ〜
国際芸術祭「あいち2022」の会場の一つ「有松地区」へ行ってきたのでご紹介します。
有松と聞けば、有松絞りという伝統技法が想像されますよね。
アート作品も、この有松絞りに関連するものが非常に多くて、美しいと感じるものが多かったです。
歴史ある街並みを楽しみつつ、芸術作品を鑑賞できるので、すごく贅沢な感じもしました。
この記事では、有松地区での作品展示の見どころや周り方のコツなどを紹介していきます。
これから有松地区へ行く方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
▼「あいち2022」全体の情報を知りたい方は、先にこの記事をどうぞ。
有松地区の見どころ
有松地区で一番美しいと思ったのは、「株式会社張正」に吊るされてあるこちらの作品。
離れて見ると、まるで雨のよう。
近くで見ると、ニンジンのようにも見えますが、ヤム芋といういうオーストラリアの先住人の主食をモチーフにしています。
オーストラリアで起こった悲しい記憶を忘れないようにという思いが込められているとのこと。
そんな気持ちが込められていると知ると、より一層、作品をまじまじと見つめてしまいます。
「岡家住宅」で出会った、虫と絞りとの融合も忘れることができません。
美しい絞りを纏うミノムシが葉っぱを食べる映像作品は、なぜか興味深く感じて目が離せませんでした。
他にもこの場所には、本物のミノムシと絞りとの融合作品が展示されていて、印象に残っています。
旧加藤呉服店では、鬼滅の刃で見たことがあるような作品と出会うことができました。
今にも動き出しそうな躍動感です。
有松地区の至るところで見ることができるのは、ミット・ジャイイン氏の暖簾のような作品です。
全部で8カ所にも展示されているので、最後の方には目が慣れて、昔からそこにあったような感覚になりました。
古い街並みと現代アートとの融合が、すごく自然なように感じました。
有松地区の概要
地域概要
名古屋市南東部に位置し、慶長13年(1608年)、尾張藩により開かれた東海道沿いのまち。有松・鳴海絞の製造・販売により発展し、現在も江戸時代の浮世絵さながらの景観が東海道沿いに広がっており、有松・鳴海絞のほか、町並みや山車などの伝統的な文化を今に伝えている。名古屋市「町並み保存地区」、国「重要伝統的建造物群保存地区」、文化庁「日本遺産」。東海道沿いの歴史的な建造物や、工房などで展示予定。
会場
- 山田家住宅(旧山田薬局)
- 竹田家住宅・竹田家茶室 栽松庵
- 川村家住宅蔵
- 岡家住宅
- ゲストラウスMADO
- 安藤家住宅
- 株式会社張正
- 中濱家住宅
- 有松・鳴海絞会館
- 碧海信用金庫有松支店
- 旧加藤呉服店
- 名古屋有松郵便局
開館時間、休館日
10:00-17:00
※入館は閉館の15分前まで
水曜休館
参加アーティスト
有松地区のモデルコース
自動車で有松地区へ行くなら、イオンタウン有松が起点になります。
公共交通機関の場合だと、ここの近くにある有松駅が出発点です。
周り方は、「株式会社張正」からスタートして「安藤家住宅」に行き、ほぼまっすぐ歩いていくというルートが最適です。
「株式会社張正」付近以外は人通りが多くて平坦な道なので、特に困ることもないかと思います。
鑑賞時間は、2時間から3時間を目安にしておけば良いと思いますよ。
「山田家住宅(旧山田薬局)」の近くにある「KONMASAビル」では、あいち2022との連携規格が行われています。
僕がいったときには、河原温さんの作品展示があって、店主さんが解説してくれました。
ちょっと変わった雰囲気のカフェでもあるので、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
有松地区の感想まとめ
有松地区は、色鮮やかで美しいと感じる作品が多かったのが印象的です。
古い街並みも僕好みで、作品との融合が良かったというのもあります。
また、有松絞りの着物を着ている方もたくさん出会いました。
日本の夏って感じがして、すごく良かったですよ。