【感想】劇団あおきりみかん 番外公演「わたしとあなた」(G/pit)の観劇レポート
2021年末に劇団あおきりみかん 番外公演「わたしとあなた」を観劇してきたのでご紹介。
劇団あおきりみかんは、本当に大好きな劇団なのですが、ここ数年は、いろいろあって公演がありませんでした。
そんな中での、久しぶりの公演だったのですが、やっぱり劇団あおきりみかんは大好きだと思えました。
笑いあり涙ありの具合が、僕の心をグッとさせてくれました。
この記事では、すごく簡単にですが、観劇した感想をお伝えしていくので、楽しんで読んでもらえたらないと思います。
観劇レポート
笑いあり涙ありの最高の公演
今回の舞台は、4つの短編作品でした。
いつもの鹿目さんが作・演出ではなく、劇団あおきりみかんの団員さんが作・演出を担当されています。
「春を、待つ」では、松井さん演じる猫さくらが、めちゃくちゃ面白かったです。
猫がもし人間の言葉を話すとしたら、こんなことを思っているだろうなと感じる場面が多々。
猫と人との寿命の違いから、猫が先に旅立ってしまうことは仕方ないですが、最後を迎える少し前あたりから涙腺が崩壊しそうでした。
もし自分が動物を飼ったときには、最後の最後まで、一緒にいられるようにしたいなと思えました。
「鳩の恩返し」では、みちこさん演じる鳩が最高でした。
「鳩ネットワーク」だとか「SNSでのバズ」といった言葉のチョイスがめちゃ好きでした。
「STK機関」は、終盤まで何がなんだかわかりませんでした。
けど、だんだんと1人の人間について語られていることがわかってきます。
その様子がもう、自分のつらかった過去と重なって、感情移入しちゃいました。
こう思えるから、演劇が好きなんですよね。
「季節外れ」は、4作品の中で、一番好みでした。
短編作品なのに、中身が濃ゆい。
初めのうちは、ただの面白い作品かと思って見ていましたが、徐々に明らかになっていく過去が凄まじかった。
作品を見ながら、自分だったら、「いつに戻りたいと思えるだろう?」と想像しちゃいましたね。
Twitterでの感想・反応
「番外公演「わたしとあなた」」by 劇団あおきりみかん 概要
フライヤー
『季節外れ』
作・演出 カズ祥
なんとなく、いつものように集まった明秀と夏樹。
こたつに入りながら他愛のない話をしていると部屋主である陽人が帰ってくる。
手には箱。
お土産かと期待する二人だったが、お土産ではなく知らない男に託されたものだという。
気味悪がりながらも開けてみるとそこには・・・
【出演】
松井真人
藤岡侑真(劇団わに社/劇団Noble)
水上翔斗(巣山プロダクション)
『春を、待つ』
作・演出 川本麻里那
名もないあなたへ
私は今、車に乗っています。あなたに会いに行くためです。
この手紙はその車の中で書いています。
お母さんの運転で田中さん家まで。
お母さんが「ちょっと遠いからハンバーガーでもドライブスルーして食べながら行こう」って言いました。
でも私はそんなことより早くあなたに会いたいです。
だって私とお母さんとそしてあなたがそろってから食べた方がたのしいから。
外は桜が満開です。一緒にお花見しませんか。
あなたに会うのを楽しみにしています。
【出演】
山口眞梨
松井真人
『鳩の恩返し』
作・演出 平林ももこ
鈴木は冴えない生活を送っている。友人もいなければ恋人もいない。彼女の城である6畳1K木造アパートのチャイムを鳴らす相手はいないはずなのだ。
「恩返しに参りました。ワタクシ、あの時の鳩でございます。」
だから、そう言って目の前で笑う女に、覚えなんかあるわけが無い。
【出演】
山口眞梨
みちこ
『STK機関』
作・演出 平林ももこ
男が4人集まっている。
彼等は自分が誇る最良のエピソードを披露し、他の男を蹴落とそうと奮起している。
だが、その熱気は徐々に歪んでずれていく。
行く末を失った熱意の先には、ある出来事が待っていた。
【出演】
みきを(フリー)
ギャバ
溝口慶一(とよたこども創造劇場修了生)
二瓶翔輔(フリー)
公演スケジュール
- 12月25日(土) 19:00~
- 12月26日(日) 14:00~
- 12月26日(日) 18:00~
- 12月27日(月) 19:00~
劇場:G/pit
〒460-0008
名古屋市中区栄1丁目2-30 中京ビル1F
地下鉄東山線「伏見」駅下車、徒歩5分
まとめ
久しぶりの劇団あおきりみかんでしたが期待を超えてくる内容で、大満足でした。
たくさん笑ったし、泣きそうにもなったしで、ずっと感情が揺さぶられまくっていました。
今回の舞台を通じて、自分の中にあるんだけど、蓋をしていた感情が開けたような感覚になりました。
こう思えるから、演劇って大好きなんですよね。
劇団あおきりみかんの皆さん、素晴らしい作品をありがとうございました。