【感想】鬼頭健吾:Full Lightness(京都市京セラ美術館)の鑑賞レポート
京都市京セラ美術館で開催されている「鬼頭健吾:Full Lightness」の鑑賞レポートを紹介します。
美術館内の「ザ・トライアングル」という無料スペースで開催されているのですが、”The 現代アート” というという感じがして、とっても楽しかったです。
できたばかりの京都市京セラ美術館での、最初の作品展の一つにふさわしい内容だったと感じました。
きっと「アートって何かわからない」という人でも、楽しめると思いますよ。
ではもっと詳しく「鬼頭健吾:Full Lightness」について、お伝えしていきますね。
「アートがよくわからない」って人でも楽しめる展示
「鬼頭健吾:Full Lightness」は、京都市京セラ美術館のザ・トライアングルというスペースで開催されています。
ザ・トライアングルは、美術館に入った人なら、誰でも楽しめる空間のこと。
京都市京セラ美術館に来たなら、絶対に忘れず覗いていってくださいね。
作品の印象は、”The 現代アート”というものばかり。
自分の中にある固定観念を打ち壊してくる作品から、「何を主張しているか考えてみて」と言われているかのよう。
頭上にはホウキが回っていたり、足元にはピンク色した石が置いてあったり・・・
気を抜いていると、頭をぶつけるか、躓いてしまうかしてしまいそうです。
京都市京セラ美術館の出口にも、とっても印象的な作品があります。
壁いっぱいに貼られたカラフルなフィルムと、大量の鏡がちりばめされている作品。
カラフルなフィルムが、鏡たちに映し出されて、とっても感動しますよ。
僕は、万華鏡を覗いているような感覚になって、いろんな角度から鏡を眺めちゃいました。
「Full Lightness」概要
展示会紹介
「ザ・トライアングル」シリーズ初回は、国内外で活躍するアーティスト・鬼頭健吾です。次世代作家への刺激となることを期待して、スケールの大きな空間構成を得意とし豊富な経験値と構想力を持つ鬼頭の新作を含むインスタレーション作品を展示します。2000年代から頭角を現し、日常的な素材を組み合わせたカラフルなインスタレーションで知られる鬼頭は、それでも常に「絵画」に立ちもどって、色彩の体験や光の考察を続けている、と言います。
https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20200321-20200521
本展では重層的にブリコラージュされたキャンバスによる「絵画」作品に加え、透過性のある着彩ガラス越しにモビール、蛍光灯、メッキ塗装をした石などによるインスタレーションを設置し、ギャラリー空間に独特な小宇宙を現出させます。
北西エントランスの《ghost flowers》(2020年9月6日まで)、また本館・光の広間のパブリック・アート《untitled (hula-hoop)》(2020年5月26日から9月6日まで)と併せて、色と光に満ち満ちた究極の軽さ(Full Lightness)をたたえる鬼頭健吾の世界をお楽しみください。
作家「鬼頭健吾(きとう・けんご)」略歴
1977 年愛知県生まれ。群馬県在住。京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻油画修了。2010 年に文化庁新進芸術家海外研修員としてベルリンに滞在。主な個展に 「interstellar」(京都造形芸術大学ギャルリ・オーブ、2016年)、「鬼頭健吾 Multiple Star」(ハラミュージアムアーク、2017年)など。「六本木アートナイト 2018」では、メインアーティストとして発表した国立新美術館の大型インスタレーションが話題となる。令和元年度京都市芸術新人賞受賞。現在、京都造形芸術大学大学院芸術研究科教授。
https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition/20200321-20200521
基本情報
会場 | 京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル (北西エントランス地下1階) |
会期 | 2020年5月26日(火)~9月6日(日) |
時間 | 10:00〜18:00 |
休館日 | 月曜日 |
観覧料 | 無料 |
HP | https://kyotocity-kyocera.museum/ |
まとめ
「鬼頭健吾:Full Lightness」は、”これぞ現代アート”と言える作品展でした。
「作品を見て、何を感じるのかは、その人次第」ということが、おかしなもの好きな僕にとっては、とてもワクワクしてきました。
アートって何かよく分からないとなっている人でも、ついつい写真を撮りまくってしまうことになるはずです。
それくらい、不思議だけど頭を働かせてしまうような展示でした。
京都市京セラ美術館へ来たときは、ザ・トライアングルを覗いてみてくださいね。
▼同時開催中の「杉本博司 瑠璃の浄土」の鑑賞レポートも用意していますので、合わせて読んでいただけると嬉しいです。