【感想】モンドリアン展(豊田市美術館)の鑑賞レポート【口コミあり】
豊橋市美術館で開催されている「モンドリアン展」へ行ってきたのでご紹介。
モンドリアンといえば、このようなカラフルな格子の作品を知っている人も多いかと思います。
僕も、このようなキレイな作品を見たくて、足を運びました。
しかし、本展示会では、誰もが知っているような作品だけでなく、モンドリアンの初期作品も多数展示されていました。
いかにして、モンドリアンが、モンドリアンとなっていったのかを垣間見ることができます。
では早速、「モンドリアン展」について、お伝えしていきますね。
鑑賞レポート
モンドリアンがモンドリアンになるまでの一部始終がわかる展示会
モンドリアンを知る人は、きっと、このような作品を想像することでしょう。
これらは、彼の代表作「コンポジション」シリーズとして、多くの人に知れ渡っていますよね。
僕も非常にお気に入りで、グッズ売り場では、この柄の商品に誘惑されまくっていました。
ただただ、線が描れているだけのようですが、つい、見入ってしまうのが不思議なところ。
この作品のどこに、自分は惹かれているのかがわかりませんでした。
このような代表作「コンポジション」を完成させたのは、彼が画家として活躍し始めて、何十年か経ってからでした。
初期の頃の作品は、もっと暗い印象の多い作品ばかり。
そして、風景画を多く描かれていて、印象派の影響を受けたような作品もありました。
その後、故郷であるオランダを離れ、パリへ移り住んだり、「デ・ステイル」というグループに所属したりしながら、自身の芸術スタイルを変化させていったようです。
この展示会では、彼の初期の作品から、晩年の作品までを、時系列で見ていくことができます。
どのようにして、モンドリアンがモンドリアンとなっていったのかわかるので、非常に面白い展示会でした。
Twitterでの口コミまとめ
「モンドリアン展」概要
展示会紹介
20世紀を代表する画家のひとりピート・モンドリアン(1872-1944)。その名とともに知られる垂直水平の線と、三原色、無彩色で描かれた〈コンポジション〉シリーズは、絵画史の転換点として画家の誕生から150年を迎える現在も重要であり続けています。
こんにちでは抽象絵画の先駆者として知られるモンドリアンですが、初期には多くの風景画を手掛けており、風車や砂丘、教会や花などの描き方には豊かなヴァリエーションが見られます。オランダのデン・ハーグ美術館所蔵のモンドリアン作品50点を中心とした本展では、最初期の風景画にはじまり〈コンポジション〉へと至る作風の変遷を辿ります。
https://tv-aichi.co.jp/mondrian/
「ピート・モンドリアン」略歴
19世紀末から20世紀のオランダ出身の画家[1]。ワシリー・カンディンスキー、カジミール・マレーヴィチらと並び、本格的な抽象絵画を描いた最初期の画家とされる。
初期には風景、樹木などを描いていたが、やがて完全な抽象へ移行する。有名な『リンゴの樹』の連作を見ると、樹木の形態が単純化され、完全な抽象へと向かう過程が読み取れる。作風は、表現主義の流れをくむカンディンスキーの「熱い抽象」とはまったく対照的で、「冷たい抽象」と呼ばれる。水平と垂直の直線のみによって分割された画面に、赤・青・黄の三原色のみを用いるというストイックな原則を貫いた一連の作品群がもっともよく知られる。
https://ja.wikipedia.org/wiki/ピート・モンドリアン
基本情報
会場 | 豊田市美術館 |
住所 | 豊田市小坂本町8丁目5番地1 |
会期 | 2021.07.10-2021.09.20 |
時間 | 10:00-17:30(入場は17:00まで) |
休館日 | 月曜 |
観覧料 | 一般 : 1,400円 高校・大学生:1,000円 中学生以下:無料 |
HP | https://tv-aichi.co.jp/mondrian/ |
まとめ
「モンドリアン展」は、非常にワクワクすることかできた展示会でした。
僕は、一つ一つの作品をじっくり観るタイプではないのですが、この展示会では、作品の前で立ち止まっている時間が長かったです。
作品に味わい深さがあって、つい、考えさせられていたんですよね。
それくらい満足度が高い展示会だったので、グッズ売り場での誘惑が凄かったです。
彼の代表作に関連した手ぬぐいやクリアファイル、マグカップなど、魅力的な商品がいっぱい。
本当に面白い内容だったので、ぜひ足を運んでみてください。