【感想】オイスターズ「ここはカナダじゃない」(愛知県芸術劇場小ホール)の観劇レポート
オイスターズ第22回公演「ここはカナダじゃない」を観劇してきたので紹介します。
80分の公演の中で、いったい何回笑ったんだろうってくらいに、たくさん笑いのある公演でした。僕以外の観客者も、たぶん全員が笑っていたはず。それくらい、面白い公演でした。
名古屋にいるのに、カナダにいると思い込んでいる、いや、カナダにいると思いたい。ひたすらに、このやり取りが続くのですが、いろんな角度から、名古屋なのか、カナダなのかを考えさせられて、本当に笑えました。
では早速、オイスターズ「ここはカナダじゃない」についてお伝えしますね。
「ここはカナダじゃない」byオイスターズ 概要
ビラ・チラシ
あらすじ
そいつは、初めての海外旅行ではしゃいでいたのだ。だからお土産を買ってきたはいいが渡す相手がいないので僕にくれた。それはどう見ても京都のお土産だったので、僕はどういう気持ちでこれを受け取ればいいかわからないまま、さも嬉しそうに初めての海外旅行の話を聞いてあげる。こういう場合、辛い目に遭うのはいつだって僕のような事なかれ主義の人間だ。海外に行ったことのない僕でも知ってる京都の話を嬉々として語るそいつの顔を、僕は一生忘れない。
作・演出・出演者・スタッフ等
▼作・演出
- 平塚直隆
▼出演者
- 田内康介
- 川上珠来
- 芝原啓成
- 中尾達也
- 森田匠(トラッシュマスターズ)
- 平塚直隆
▼スタッフ等
- 舞台監督:柴田頼克(電光石火一発座・かすがい創造庫)
- 照明:今津知也(オレンヂスタ)
- 音響:馬場祥
- 衣装:佐木崎末穂
- 宣伝美術:小島達子(ELEVEN NINES)
- 制作:オイスターズ 高橋翔子
公演スケジュール
- 2019年5月24日(金)19:00 ○
- 2019年5月25日(土)14:00 ☆/ 19:00 ★
- 2019年5月26日(日)11:00 ◇/ 15:00 ◆
24日(金)19:00 ○ 尾崎優人(優しい劇団)/「ここはカナダじゃない」をオイスターズよりも先に名古屋で、しかも高校演劇の大会でやった元高校生に…
25日(土)14:00 ☆ 森田匠(トラッシュマスターズ)/オイスターズの芝居に出たいと直談判して来た熱血漢は、実際のところどうだったのか…
25日(土)19:00 ★ 中尾達也/恒例の中尾と平塚ののんびりトーク。作品解説や創作秘話、質問もなんでも受付ます!
26日(日)11:00 ◇ 河村梓/あれは二年前の夏、構想に苦しんでいた平塚を尻目に、カナダに遊びに行きやがったのがこの人。
26日(日)15:00 ◆ 土田英生(MONO)/もうさすがに再演は無いと思うので、最後に敬愛する先輩劇作家に正直な感想が聴きたくて…
劇場:愛知県芸術劇場小ホール(愛知芸術文化センター B1)
名古屋市東区東桜一丁目13番2号
【地下鉄】東山線または名城線「栄」駅下車、徒歩3分
【名鉄】瀬戸線「栄町」駅下車、徒歩2分
観劇レポート
名古屋人は爆笑必至
「ここはカナダじゃない」は、とにかく笑いました。
カナダへ観光旅行へ行ったつもりだったのに、到着した場所は、地元の名古屋。しかし、高いお金を払って旅行したので、名古屋にいることを信じたくなくて、カナダにいると信じようとするストーリーです。
名古屋弁でブチギレるシーンがあったり、えびせんべいの里へと観光したりと、名古屋人には馴染み深い作品です。
僕が一番笑ったシーンは、名古屋城にある金のシャチホコを見てしまったシーン。「カナダにいると信じたかったのに!」と、膝から崩れ落ちていく姿に、大爆笑しました。
ただそれにしても、いったいどうしてカナダへ向かったはずなのに、名古屋へ到着してしまったのでしょうか。飛行機の乗り間違い?誰かが仕組んだ罠?真相は分からないままでした。
また、個人的には、川上珠来さん演じる「松井レナ」が、ずっと気になっていました。「なぜこのタイミングでここにいる?」「発言の真意はいったい?」と、考えさせられるポイントがいくつもあったからです。
それにしても、オイスターズは、期待を裏切りません。たくさん笑うことができて、大満足な公演でした。