【感想】試験管ベビー「翼がもらえると聞いたんです。」(愛知県芸術文化劇場 小ホール)の観劇レポート(口コミあり)
試験管ベビー「翼がもらえると聞いたんです。」を観劇してきたのでご紹介します。
新型コロナウイルス感染症の影響で、一度は公演が延期となってしまいましたが、劇場を変えて復活してくれました。
僕自身、「観劇三昧」でオンライン視聴はしていましたが、生で演劇を見るのは、4ヶ月ぶり。
改めて、「演劇っていいな」って思いました。
試験管ベビーの皆さんには、本当に感謝しかないです。
公演の内容も、僕好みの、考えさせられる問題だけど、笑いもたっぷりというお話。
役者さんの熱を感じながら、爆笑することができたので、大大大満足でした。
では早速、試験管ベビー「翼がもらえると聞いたんです。」の詳細について、お伝えしていきますね。
試験管ベビー「翼がもらえると聞いたんです。」概要
フライヤー
説明
福井県に「東尋坊(とうじんぼう)」という景勝地がある。
知ってる人は知ってるし、知らない人は知らない。
当然だ、僕も名前しか知らなかった。
「東尋坊」は自殺の名所でもあり、
サスペンスドラマによく出てくる、崖のシーンのロケ地としても有名だ。
その東尋坊に「ちょっと待ておじさん」という人がいることを知る。
自殺志願者を引きとめ、話を聞く活動をしている人だ。
以前「サヨウナラなら何度でも」という、
偶然集まってしまった自殺志願者達の喜劇を描き、好評をいただいた。
今度はその自殺志願者達を止める側の話に挑戦しようと思います。
「ちょっと待ておじさん」こと茂幸雄さんのご協力もいただけました。
もちろんフィクションです。誰も死にません。
なんだか息苦しい世の中で、死にたくなっちゃう人の気持ちもわからなくはないけど、
ちょっと笑えたら明日が見えるんじゃないかと。
ちょっとどころじゃなく笑えたら来年、再来年まで見えてくるんじゃないかと。
「東尋坊」を舞台に、死にたい人とそれを止める人、
死にたい人に間違われた人、撮影で来ただけの人、そのヤジウマ、
観光に来た人、地元の高校生まで巻き込んだ崖っぷちコメディー!
ぜひ劇場に遊びに来てください。試験管ベビー 代表 かこまさつぐ
https://stage.corich.jp/stage/107615
脚本・演出・出演者・スタッフ等
▼脚本・演出
かこまさつぐ
▼出演者
- かこまさつぐ
- 三芳一麻
- 長屋駿
- 賀久泰嗣
- 浅井ぽてと
- 村上大輔
- 羽多野卓
- 竹内銃一
- 山本祐
- 五藤慎也
- 加藤奈々
- 海野もずく
- 森本夏代
- まつもとのどか
- 大塚寧々子
- 松岡秋音
- 宇野えみり
- 斎藤美七海(劇団☆龍(Dragon)童子)
- 那波万緒(劇団アルデンテ)
- 春雨乃音
- 吉川加良子
- おさよ
- みきを。
- if(クラウンファミリープレジャーB)他
公演スケジュール
- 7月10日(金) 19:00
- 7月11日(土) 13:00/18:00
- 7月12日(日) 13:00/17:00
劇場:愛知県芸術劇場 小ホール
劇場:愛知県芸術劇場 小ホール
住所:名古屋市東区東桜一丁目13番2号
アクセス:地下鉄東山線・名城線「栄」駅下車 徒歩3分、名鉄瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩2分
観劇レポート
自殺と笑いのコラボレーションが最高
この公演のテーマは、福井県の東尋坊での”自殺”です。
自殺しに来ようときた人に、「ちょっと待って」と声をかけることで、話が展開していきます。
自殺しようとする人は、この世の終わりのような深刻な悩みを抱えている人ばかりだと思っていましたが、どうやら、そんな人ばかりではないことが分かったのが発見でした。
従業員のため愛する人のため、と悩んでいる人たちに、自分だったらどうやって声をかけるだろうと、観劇中、ずっと考えていました。
こんな一見すると、暗いテーマの公演ですが、そこは、試験管ベビーです。
随所に、爆笑ポイントが織り込まれていました。
特にツボだったのは、公演タイトルである「翼がもらえると聞いたんです。」を叶える方法について。
レッドブルを12本、ゲップをせずに飲みきるって・・・もしくは、オレンジ色の星が入ったボールを7つ集めるって・・・(笑)
会場が一体となって笑ったことに、生で観劇するっていいなと感じた瞬間でもありました。
他にも、主人公を演じる森本夏代さんが、賀久泰嗣さんをビンタするシーンも、個人的には、笑ってしまったところです。
想像以上に強くビンタしていて、その音が会場に響き渡っていました。
オンラインで見る観劇だと、ここまでの迫力は味わえないので、やっぱり観劇は、生が一番です。
新型コロナウイルス感染症の影響で、公演が延期になってしまいましたが、期間と場所を変えて公演していただけて、本当に嬉しかったです。
試験管ベビーの皆さん、本当にありがとうございました。