【感想】トランスレーションズ展(21_21 DESIGN SIGHT)の鑑賞レポート【口コミあり】
21_21 DESIGN SIGHTで行われている「トランスレーションズ展」を鑑賞してきたのでご紹介。
本展示会の副題は、「「わかりあえなさ」をわかりあおう」となっていることからわかるように、多様性について考えさせられる内容でした。
国籍の違いや身体の違い、考え方の違いなど、さまざまな多様性を題材とした作品展示が目白押し。
SDGsやLGBTQといった言葉を聞く日がないような現代に、とてもピッタリな内容だったと思います。
個人的には、”自分と人との違い”がとっても好きなので、大変面白く受け止めながら作品鑑賞することができました。
メッセージ性も強くていい展示会だと思うので、ぜひ足を運んでみてもらいたいです。
では早速、展示内容の一部をお伝えしていきますね。
鑑賞レポート
多様性を題材とした作品展示が目白押し
トランスレーションズ展の各作品には、ひとつひとつ説明がなされています。
作品を見て楽しむ方法と、作品を理解して楽しむ方法が味わえるので、すごく贅沢な感じがしました。
ちなみに、片面は、日本語で。もう片面は、英語で書かれています。
トランスレーションズ展のテーマに「翻訳」があります。
展覧会ディレクター「ドミニク・チェン」さんが、翻訳に精通されているためです。
その、翻訳に関する作品で、この画面に囲まれた部屋が、とっても興味深かったです。
部屋の中央にマイクが設置されていて、そこで言葉を発すると、世界各国の言語に同時翻訳されるのです。
この写真に写っている言葉も、すべて同じ意味を持つ言葉たち。
翻訳されていく様子をみると、テクノロジーの進化を感じて、面白かったです。
国籍や考え方の多様性も、トランスレーションズ展の大きなテーマ。
「モヤモヤルーム」という作品では、心の内側にフォーカスが当てられています。
なんとなく感じているけど言語化できないことや、自分でも気が付いていない悩みなどを、若者が話し合っているという映像作品です。
心の奥深くにある本当の気持ちを絞り出している様子に、コーチングを提供している僕は、心を打たれました。
このような「人間らしさ」を感じられることが、本当に好きなんです。
だから、コーチングを提供しているんです。
21_21 DESIGN SIGHTに来たなら、建築にも目を向けてもらいたいです。
直島の地中美術館をはじめとした、ちょっと変わった建築を手掛けている「安藤忠雄」さんが関わっているんです。
なので、この場所も、普通とは、ちょっと違う構造なところがチラホラと。
特に、光と影の使い方が特徴的かと思いますので、ぜひ注目してみてください。
Twitterでの口コミまとめ
「トランスレーションズ展」概要
展示会紹介
21_21 DESIGN SIGHTでは、2020年10月16日より企画展「トランスレーションズ展 −『わかりあえなさ』をわかりあおう」を開催します。展覧会ディレクターには、国籍を超えてさまざまな表現媒体に携わる情報学研究者のドミニク・チェンを迎えます。
「翻訳」ということばは、ある言語を異なる言語に変換すること、そしてそのプロセスを経て意思疎通を図る行為などを連想させます。その行為は、古くから異文化と接触し理解するための手段として行われ、今も私たちの日常のなかで続いています。日々進化するテクノロジーによって翻訳機能がめざましく発展し、言語の垣根を超えて「いつ」「どこ」にでも繋がることが可能となった昨今、かつては未知の世界であったものさえも身近に感じられるほどコミュニケーションのあり方は大きく変化しています。
(中略)
ここでは、AIによる自動翻訳を用いた体験型の展示や、複数の言語を母国語とするクレオール話者による映像、また、手話やジェスチャーといった豊かな身体表現、さらには人と動物そして微生物とのコミュニケーションに至るまで、さまざまな「翻訳」のあり方を提示する作品を紹介します。本展が、「翻訳」というコミュニケーションを通して、他者の思いや異文化の魅力に気づき、その先にひろがる新しい世界を発見する喜びを感じていただける機会となれば幸いです。
http://www.2121designsight.jp/program/translations/
展覧会ディレクター「ドミニク・チェン」略歴
1981年生まれ。フランス国籍。博士(学際情報学)。
NTT InterCommunication Center[ICC]にて研究員としてオープンライセンス(クリエイティブ・コモンズ)に基づいたメディアアートの映像アーカイブの構築を行った傍ら、日本におけるクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの普及を行うためにNPOクリエイティブ・コモンズ・ジャパン(現・コモンスフィア)を立ち上げ、理事に就任。
https://researchmap.jp/dominiquechen
2008年に情報サービスの企画・開発・運営を行う株式会社ディヴィデュアルを創業し、多数のウェブサービスとスマートフォンアプリケーションを開発、2015年度と2016年度のApple Best of AppStoreに選出される。同社は2018年1月にスマートニュース株式会社にM&Aされた。
2017年4月より早稲田大学文化構想学部准教授(表象メディア論系)。デジタル・ウェルビーイングの観点から、人間社会とテクノロジーのより良い関係性の在り方を学際的に研究している。
基本情報
会場 | 21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1&2 |
住所 | 東京都港区赤坂9-7-6 |
会期 | 2020年10月16日(金) – 2021年6月13日(日) |
時間 | 11:00 – 17:30(入場は17:00まで) |
休館日 | 火曜日(11月3日、2月23日、5月4日は開館) 年末年始(12月26日 – 1月3日) |
入館料 | 一般1,200円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料 |
HP | http://www.2121designsight.jp/program/translations/ |
まとめ
トランスレーションズ展には、ふらっと立ち寄るだけのつもりだったのですが、2時間くらい滞在してしまいました。
どれも考えられる作品ばかりで、つい、見入ってしまうのです。
僕と同じように、社会が抱えている課題や、テクノロジーに興味がある人は、絶対にハマるはずです。
とても面白い展示会なので、ぜひチェックしてみてください。