あいちトリエンナーレ2019まとめ〜モデルコース・見どころ・楽しみ方・感想〜
あいちトリエンナーレ2019のモデルコース・見どころ・楽しみ方・感想について紹介します。
あいちトリエンナーレは、3年に一度のペースで行われる芸術の祭典です。2010年から始まっていて、2019年は、国内外から90以上のアーティストが参加しています。
会場は全部で4ヶ所(各会場の鑑賞レポート→愛知芸術文化センター会場、名古屋市美術館会場、四間道・円頓寺会場、豊田市美術館・豊田市駅周辺会場)。絵画、映像、音楽、パフォーマンスなど、多種多様な現代アートを楽しむことができます。
この記事では、あいちトリエンナーレ2019を存分に楽しめるように、モデルコース・見どころ・楽しみ方・感想についてお伝えしていきます。
全会場を鑑賞してきましたし、過去のあいちトリエンナーレも参加している経験もあるので、きっとお役に立てる情報があるはず。
これからあいちトリエンナーレ2019へ行こうと計画している人は、ぜひチェックしてみてください。
「あいちトリエンナーレ2019」概要
あいちトリエンナーレ2019「情の時代」とは
<概要>
あいちトリエンナーレは、2010年から3年ごとに開催されている国内最大規模の国際芸術祭です。4回目となる2019年は、国内外から90組以上のアーティストを迎えます。国際現代美術展のほか、映像プログラム、パフォーミングアーツ、音楽プログラムなど、様々な表現を横断する、最先端の芸術作品を紹介します。
<開催目的>
新たな芸術の創造・発信により、世界の文化芸術の発展に貢献します。
現代芸術等の普及・教育により、文化芸術の日常生活への浸透を図ります。
文化芸術活動の活発化により、地域の魅力の向上を図ります。
開催日程
2019年8月1日(木)〜10月14日(月・祝)
※会場ごとに、入館時間が異なるので注意
チケット料金
国際現代美術展 | 会期中販売券 (8月1日〜10月14日) | |
1DAYパス | 一般 | 1,600円 |
大学生 | 1,200円 | |
高校生 | 600円 | |
フリーパス | 一般 | 3,000円 |
大学生 | 2,300円 | |
高校生 | 1,100円 | |
クリムト展セット券 (豊田会場限定) | 大学生 | 2,000円 |
- 1DAYパス:当日に限り、各会場を何回でも鑑賞可
- フリーパス:会期中、何回でも鑑賞可(オリジナル手ぬぐい付き)
- クリムト展セット券:豊田市美術館・豊田市駅周辺会場と豊田市美術館開催の「クリムト展」のみ鑑賞可
※中学生以下は無料。
※別途、入場料が必要な場合あり。
※詳細はホームページへ
会場へのアクセス
<愛知芸術文化センター会場>
- 住所:名古屋市東区東桜一丁目13番2号
- 地下鉄:東山線または名城線「栄」駅下車、徒歩3分(オアシス21から地下連絡通路または2F連絡橋経由)
<名古屋市美術館会場>
- 住所:名古屋市中区栄二丁目17番25号(芸術と科学の杜・白川公園内)
- 地下鉄:地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」下車 5番出口から南へ徒歩8分、地下鉄鶴舞線「大須観音」下車 2番出口から北へ徒歩7分、地下鉄名城線「矢場町」下車 4番出口から西へ徒歩10分
<四間道・円頓寺会場>
- 住所:名古屋市西区那古野1丁目及び2丁目一帯
- 地下鉄:桜通線「国際センター」駅下車 徒歩約5分、桜通線・鶴舞線「丸の内」駅下車 徒歩約5分、名古屋駅から徒歩約15分
<豊田市駅>
- 住所:愛知県豊田市若宮町1丁目35
<豊田市美術館>
- 住所:愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1
- 徒歩:名鉄豊田市駅または愛知環状鉄道新豊田駅より約800m、約15分
「あいちトリエンナーレ2019」楽しみ方
モデルコース
あいちトリエンナーレ2019の全会場を鑑賞するためには、2日に分けるのがオススメです。名古屋市の3会場と豊田市の会場の移動だけで、片道1時間ほどかかってしまうので、1日で鑑賞しようと思うと大変です。
そのためここでは、2日で鑑賞する場合の、モデルコースをご紹介します。
あいちトリエンナーレ2019のスタートは、「名古屋市美術館会場」からがオススメです。「愛知芸術文化センター会場」から鑑賞を始めるのが一般的かと思いますが、朝一番から並んでも、大変混雑してしまうのです。また、後々の移動のことを考えても、「名古屋市美術館会場」から楽しむのがオススメです。
「名古屋市美術館会場」は、9:30から開館していますので、朝一番を狙っていきましょう。作品数も多くないので、きっと1時間ほどで、全作品を鑑賞し終えることができるはずです。
次に、歩いて「愛知芸術文化センター会場」へ向かいつつ、ちょっと早めのランチがオススメです。「名古屋市美術館会場」と「愛知芸術文化センター会場」の間には、おしゃれな飲食店がたくさんありますので、このタイミングでお腹を満たしちゃいましょう。
詳細レポートはこちら:名古屋市美術館会場 鑑賞レポート〜概要・見どころ・まとめ〜
「愛知芸術文化センター会場」は、B2から12Fまでに作品展示があります。メインは8Fと10Fですが、せっかくなので見逃さないように気をつけてくださいね。
かかる時間は、じっくり鑑賞を楽しむ人で3〜4時間程度、サクッと鑑賞する人だと2時間程度です。かなり刺激的な作品も多いですし、体調には気をつけて鑑賞してくださいね。
「愛知芸術文化センター会場」の次は、「四間道・円頓寺会場」です。実はこの間は、無料のシャトルバスならぬラッピングカーが運行しています。毎時00分と30分に発着していますので、これに乗って移動するのがオススメです。運行時間は、12時〜18時までなので、注意してくださいね。乗り場は、会場にいるボランティアさんに教えてもらいましょう。
詳細レポートはこちら:愛知芸術文化センター会場 鑑賞レポート〜概要・見どころ・まとめ〜
「四間道・円頓寺会場」は、街とアートが融合している場所です。趣のある雰囲気を醸し出しているので、独特の雰囲気を楽しみつつ、作品鑑賞してみてくださいね。
そして、ここでのオススメは、作品鑑賞後に、ディナーを食べること。芸術監督の津田大介さんも、「四間道・円頓寺会場」で食事をしてもらえるようにと、ここの会場だけ開館時間が20時までと遅めになっているのです。「名古屋市美術館会場」とは一味違った、大人のお店が多いですよ。
詳細レポートはこちら:四間道・円頓寺会場 鑑賞レポート〜概要・見どころ・まとめ〜
「豊田市美術館・豊田市駅周辺会場」は、会場間の距離が少しありますが、徒歩でも大丈夫な距離でした。ただ、足腰に自信がない方は、豊田市美術館の坂を登るのが大変だと思うので、豊田市駅からタクシーを使うのがオススメです。
「豊田市美術館・豊田市駅周辺会場」の場合は、作品鑑賞の順番は自由で大丈夫です。そんなに混雑もしていないので、好きなように回って十分楽しめるはずです。
かかる時間の目安は、じっくり鑑賞を楽しむ人で4時間程度、サクッと鑑賞する人だと2.5時間程度を見積もっておくといいと思います。作品の展示場所がわかりにくいところもあるので、街中で迷わないように気をつけてくださいね。
詳細レポートはこちら:豊田市美術館・豊田市駅周辺会場 鑑賞レポート〜概要・見どころ・まとめ〜
見どころ
あいちトリエンナーレ2019の見どころは、マスメディアでは取り上げられないような、非常にセンシティブで刺激的なメッセージを含んだ作品たちです。
見る人によっては、怒りや悲しみなど、嫌な気持ちになるかと思います。僕も、普段は感じないようにしている感情が、一気に溢れてきました。
しかし、感情を揺さぶられることが、芸術作品を鑑賞する醍醐味でもあります。アートとメッセージの融合を、生で感じられることが、あいちトリエンナーレ2019の最大の見どころです。
当然、他にもたくさんの見どころはあります。あいちトリエンナーレ2019の顔ともなっている「愛知芸術文化センター会場」のこの作品では、「どれが自分と似ているだろう?」「このピエロは何を考えているのだろう?」「同じ格好をしてみようかな」など、たくさんの発想が湧いてきます。
まるで、カードを使ったコーチング「Points of You」を体験しているようで、僕はすごくワクワクしていました。
「四間道・円頓寺会場」の、こちらの映像作品も忘れることができません。声が枯れるまで名前を叫び続ける様子は、今でも僕の脳裏に焼き付いています。「もし、名前を変えることになったら・・・」と誰もが思考を巡らせることになるはずです。
「豊田市美術館・豊田市駅周辺会場」に到着してすぐのところにある体験型のこの作品も、人に話したくないようなメッセージが込められています。僕にできることは、この場であかちゃんと楽しく遊ぶこと。そう感じたので、全力で作品を満喫しました。
事前準備
あいちトリエンナーレ2019の全会場を鑑賞し終えて感じたことは、もっと事前準備をしておけばよかったということです。たぶん僕は、あいちトリエンナーレ2019を80%くらいしか楽しめていません。なので、100%楽しむための事前準備についても紹介しますね。
まず最初にやるべきことは、どんなコースで鑑賞するか決めること。モデルコースで鑑賞することがオススメなのですが、他にも食事する場所をどこにするのか、移動方法をどうするのかなどを、事前に決めておくのがオススメです。僕は、何も決めないで回ってしまったおかげで、道に迷ったりランチを迷ったりで、かなりタイムロスしてしまいました。
また、作品鑑賞にあたっての準備ですが、最低限、あいちトリエンナーレ2019のホームページはチェックしておくべきだったと思っています。事前知識がない状態で作品鑑賞したので、作品への理解度が低めになってしまいました。もっと深く作品のことを知れば、いま以上に楽しめたはずです。(悔しいのでリベンジ鑑賞してきます)
他には、必要に応じてチケットをゲットしておいたり、熱中症対策などはしっかりとしておいてくださいね。作品鑑賞は屋内ですが、移動のために屋外を歩き回るということを忘れずに。
「あいちトリエンナーレ2019」感想
あいちトリエンナーレ2019の感想を一言で言うと、「ジャーナリスト 津田大介さんらしさ際立つ」と感じました。津田さんといえば、政治や災害、戦争などの社会問題に対して真っ向から向き合ってきたジャーナリスト。芸術監督として、強いメッセージが込められたということが伝わってきました。
他にも津田大介さんは、親子で楽しめることや地域振興の推進などを、このあいちトリエンナーレ2019で取り入れていきたいことを言われていました。それらが、各会場をつなぐモニターや「四間道・円頓寺会場」「豊田市美術館・豊田市駅周辺会場」から、感じ取ることができます。
今までアートに関心がなかった人でも、きっと楽しめる内容となっていますので、ぜひ足を運んでいただきたいです。
詳細レポートはこちら:あいちトリエンナーレ2019「情の時代」全会場鑑賞後の感想