【感想】塩田千春展(ケンジタキギャラリー)の鑑賞レポート
名古屋・栄にあるケンジタキギャラリーにて開催されている「塩田千春展」へ行ってきたので紹介します。
本展示会は、東京・六本木にある森美術館にて開催中の「塩田千春展:魂がふるえる」と連動している展示会です。
森美術館で開催されている内容と非常に似ていて、「糸」を使って表現された作品が多く展示されています。
「一体、何を訴えようとしているのだろう?」と、自然と想像力が働きます。
僕は、赤い糸からは血液、黒い糸からは力強さのようなものを感じ取りました。
では詳しく、ケンジタキギャラリーにて開催されている「塩田千春展」についてお伝えしますね。
「塩田千春展」概要
展示会紹介
ケンジタキギャラリーでは、森美術館での回顧展や瀬戸内国際芸術祭2019での建築家の田根剛との新作プランの公開など、精力的な活動を展開している塩田千春の個展を開催する。
参照:塩田千春展 @ ケンジタキギャラリー / 名古屋 – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト
作家「塩田千春」略歴
塩田千春(1972年大阪府生まれ)は、生と死という人間の根源的な問いに向き合いながら、ベルリンを拠点に活動を続ける。国内外のさまざまな美術館で、ドレスや靴、旅行鞄など人の痕跡や記憶を内包する素材を用いた作品、展示空間に無数の糸を張り巡らせた大規模なインスタレーションを発表、近年は舞台美術も手がけている。
参照:塩田千春展 @ ケンジタキギャラリー / 名古屋 – ART iT アートイット:日英バイリンガルの現代アート情報ポータルサイト
会場:ケンジタキギャラリー
- ケンジタキギャラリー
- 名古屋市中区栄3丁目20−25
- ホームページ
展示会スケジュール
2019年8月24日(土)-10月12日(土)
鑑賞レポート
ケンジタキギャラリーに入ってすぐにあるのは、この作品。黒い船でしょうか。
「一体どこへ向かっているのだろう?」
2隻とも同じ方向を向いているので、向こうの方には何かあるのでしょうか。
足と赤いもの。僕にはここに、女性が立ちすくんでいるのではないかなと思えました。
足のサイズからなのか、この場の雰囲気からなのか分かりませんが、こちらをじっと見られているような感覚になりました。
しかし、見る方向を変えると、どこかへ向かっているような感じもあります。この部屋を出ようとしているのかもしれませんね。
白い糸の中で、アルコールが入っていたであろうびんが浮いているように見えました。
「どうやって浮いているように見せているのだろう?」
と、糸の絡み方を観察してしまいます。
展示スペースの中に、靴を見つけることができました。これはもしかして、先ほどの足の主が履いていたものなのでしょうか。この靴を取りに来ようと、部屋から出ようとしていたのかもしれませんね。
まとめ
ケンジタキギャラリーでの「塩田千春展」は、こじんまりとした空間ながら、森美術館での「塩田千春展:魂がふるえる」を彷彿とさせるものがあります。
糸を使って表現される作品の数々から、「もしかして、人間の生と死を表現しているのかも・・・」というような想像まで働かせることができました。
30分ほどで鑑賞し終えることができますので、名古屋・栄まで足を運んでみてください。
また、森美術館での鑑賞レポートも用意しています。あわせて読んでいただくと、より「塩田千春展」を楽しむことができるはずです。