【あいちトリエンナーレ2019】豊田市美術館・豊田市駅周辺会場楽しみ方鑑賞レポート〜概要・見どころ・感想まとめ〜
あいちトリエンナーレ2019「豊田市美術館・豊田市駅周辺」会場へ行ってきたので鑑賞レポートを紹介します。
豊田市美術館・豊田市駅周辺会場は、愛知芸術文化センター会場に次いで、多くの作品と触れ合える場所です。ただ作品の内容はやはり、戦争を思い起こさせるものを始めとした生死と関わるものばかり。作品からのメッセージに圧倒されてしまいますが、芸術作品として展示されているおかげで、自分自身と向き合うことができます。
では早速、豊田市美術館・豊田市駅周辺会場について、詳しくお伝えしますね。
あいちトリエンナーレ2019全体のモデルコース・見どころ・楽しみ方などを知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。
「豊田市美術館・豊田市駅周辺会場」概要
「豊田市美術館・豊田市駅周辺会場」特徴
愛知県のほぼ中央に位置する「豊田市」は、自動車産業を柱とするものづくりのまち。豊田市美術館のほか、豊田市駅と新豊田駅の周辺が会場となる。
会期・開館時間・休館日
<豊田市駅周辺>
- 会期:2019年8月1日(木)–10月14日(月・祝)
- 開館時間:作品による
- 休館日:月曜日(祝休日は除く)
<豊田市美術館>
- 会期:2019年8月1日(木)–10月14日(月・祝)
- 開館時間:10:00~17:30
- 休館日:月曜日(祝休日は除く)
アクセス
<豊田市駅>
- 住所:愛知県豊田市若宮町1丁目35
<豊田市美術館>
- 住所:愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1
- 徒歩:名鉄豊田市駅または愛知環状鉄道新豊田駅より約800m、約15分
「豊田市美術館・豊田市駅周辺会場」見どころ
豊田市駅周辺にあるT02a〜cまでは、長崎での原爆をモチーフにした作品です。ただ作品を見ただけでは、一体どこが長崎の原爆とつながっているのかわからないかと思います。
ただ、配布されているチラシ「Look at the sculpture」を読むと、訴えられているメッセージが伝わってきます。ぜひ作品鑑賞の際は、チラシを読んでから、ご自身の考えを巡らせてもらいたいと思います。
同じく豊田市駅周辺の「レンタルあかちゃん」は、一見すると非常に楽しい作品です。T03aであかちゃんをレンタルして、T03bであかちゃんと遊んで、またレンタルした場所へ戻ってくるというもの。
ただ、ここにも強いメッセージが込められています。この赤ちゃんは実は・・・
参加型の作品なのですが、見学だけでも大丈夫です。展示スペースにある、手紙に注目してみてください。
また、作品を作る過程を記した制作ノートも必読です。この作品に込められた想いがヒシヒシと伝わってきます。T03aの奥に、ひっそりと置いてあるのでチェックしてみてください。
豊田市美術館にあるT08が展示してあるスペースは、犯罪捜査や死者の追悼など、普段は知ることができない部分に焦点を当てられた写真が展示されています。一見すると美しささえ感じてしまう風景ですが、大きな社会問題が写っているのです。
豊田市美術館の天井から吊るされているこの作品は、床に寝そべりながら鑑賞するのがオススメです。傘のような花が開いたり、閉じたりする様子が、時を忘れてしまうくらいに見とれてしまいます。時々、すべての花が開くのですが、その瞬間は、周りの人がわぁーっと声を上げるくらいに美しいですよ。
旧豊田東高等学校にあるこちらの作品は、プールの底を切り抜いて立ち上げられているというもの。「どうやって立ち上げたの?」と「何を訴えかけているのだろう?」という疑問が湧いてくる作品です。
「豊田市美術館・豊田市駅周辺会場」まとめ
豊田市美術館・豊田市駅周辺会場は、いろんな場所に作品展示があるので、少し歩き疲れてしまうかもしれません。場所もやや分かりにくさを感じるので、焦らずに地図を頼りに向かってくださいね。
展示されている作品は、強いメッセージを放っているものが多い印象です。目を背けたい気持ちにもなりましたが、作品から伝わるメッセージを受け止めました。芸術作品としても楽しみつつ、社会問題と向き合うという面でも楽しめた時間でした。
豊田市美術館・豊田市駅周辺会場は、刺激的な作品がたくさんありますので、ぜひ楽しんできてくださいね。
あいちトリエンナーレ2019全体のモデルコース・見どころ・楽しみ方などを知りたい方は、こちらの記事をどうぞ。