【感想】劇団あおきりみかん「三人寄れば、文句の杖」(スタジオ・座・ウィークエンド)の観劇レポート
劇団あおきりみかん ぽんかん劇場 其の伍「三人寄れば、文句の杖」を観劇してきたので紹介します。
本作品は「ぽんかん劇場」といって、いつもの劇団あおきりみかんとは少しテイストの違う舞台です。僕は、劇団あおきりみかんの舞台を3回ほど観てきましたが、テイストが全く違いました。「濃ゆい」と表現するのが正しいと思います。
90分間の舞台で、1分に一度笑って、10分に一度大笑いするような作品でした。アラフォー女性の文句に、リアルさをひしひしと感じながら爆笑していました。おかげで、観劇翌日の今日は、アゴが筋肉痛です。
ではもっと詳しく、劇団あおきりみかん「三人寄れば、文句の杖」についてお伝えしますね。
「三人寄れば、文句の杖」by劇団あおきりみかん 概要
ビラ・チラシ
あらすじ
女3人、不惑の40手前。
『文句』を栄養に、今日も生きる。稲荷神社のある穏やかな町。
その町の裏路地のちょっとした広場。
着ぐるみに身を包んだ女3人がいつものように集まっている。
3人は、いつのまにかこうなってしまった。
3人は、もうすぐ40歳だ。
くまの着ぐるみの女は、明日誕生日を迎える。
うさぎの着ぐるみの女は、早生まれだ。
カバの着ぐるみの女は、サバを読んでいる。
3人は、ひたすら文句を言い続けている。
3人は、思いつくことすべてに文句が言える性分だ。
そんな時、空から杖が落ちてくる。
その杖は、文句をエネルギーにできるらしい。今日も今日とて必死に生きる、
悩み多き女たちと不思議な杖の、
出会いと再生の物語。
脚本・演出・出演者
▼脚本・演出
- 鹿目由紀
▼出演者
- 大屋愉快
- 近藤絵理
- 真崎鈴子
- 平林ももこ・山口眞梨(ダブルキャスト)
日替わりキャスト
<豊川公演>
- 8/3(土)15:00 松井真人・カズ祥・川本麻里那
<名古屋公演>
- 8/22(木)19:30 松井真人・木下佑一郎・みちこ
- 8/23(金)14:00 正手道隆・カズ祥・川本麻里那
- 8/23(金)19:30 正手道隆・カズ祥・川本麻里那
- 8/24(土)14:00 松井真人・登澤良平・松野有加里
- 8/24(土)19:00 篠原タイヨヲ・近藤彰吾・川本麻里那
- 8/25(日)11:00 花村広大・山中崇敬・平田惇也
- 8/25(日)15:00 松井真人・正手道隆・カズ祥
公演スケジュール
<豊川公演>
2019年8月3日(土)
<名古屋公演>
2019年8月22日(木)~25日(日)
劇場
<豊川公演>
劇場:ハートフルホール(御津文化会館)
住所:愛知県豊川市御津町広石日暮146番地
<名古屋公演>
劇場:スタジオ・座・ウィークエンド
住所:名古屋市千種区春岡1-3-5 大崎ビル2F
観劇レポート
1分に一度笑って、10分に一度大笑いする作品
3人のアラフォー女性が集まって、ありとあらゆることに対して文句を言い続ける作品。ただ、それが爽快すぎて面白い。
僕自身、人の文句や悪口を聞いていると、口にしている人に対して腹立たしい気分になってくるのですが、この舞台で言われいる文句は、実に面白かったです。
文句の切れ味、仕草、なにより衣装によって、文句を文句と思わせないような雰囲気が出されています。
「ぽんかん劇場」という、ちょっと濃いめの舞台の意味が、よく分かりました。いつものように、社会問題やデリケートな感情にも触れつつ、それを笑いに変えてしまうところに、「濃いめ」という意味を感じました。
そして本作品は、ダブルキャストでありながら日替わりキャストでもあるので、文字通り毎回違った舞台を味わえることが魅力。
僕は、山口眞梨さん、正手道隆さん、カズ祥さん、川本麻里那さんの回へ足を運んだのですが、それぞれのキャラクターがまた濃過ぎて笑えました。別のキャストの組み合わせだと、全く違う笑いになることが容易に想像できるので、また観劇したい気持ちでいっぱいです。