観劇歴1年の初心者が、演劇にどハマりしている理由を語る
ぞの ぞのカード
演劇組織KIMYOの「殺意~ストリップショウ~」を観劇してきたので紹介します。
本作品は、華の近代名作集として「ある男、ある夏」と同時公演でした。
観劇し終えた瞬間の感想は、「実に、人間的!!」と叫びたくなるようなもの。
昭和初期の時代を生きた女性と、周囲にいた男たちとの関係性に、キリッと尖った感情が突き刺さってきました。
両作品を観劇しましたが、この記事では、「殺意~ストリップショウ~」についてお伝えしていきますね。
永い間、
私はここで踊りました。
体も心も脱ぎまくって
今宵は話をいたしましょう。
キレイ汚い、
お構いなしに。
▼原作・上演台本・演出
▼出演者
▼スタッフ等
A…ある男、ある夏
S…殺意〜ストリップショウ〜
住所:名古屋市天白区井口二丁目902
アクセス:名古屋市営地下鉄鶴舞線「原駅」より徒歩8分
少女時代の純粋で美しい気持ちと、夜の世界を知ってからの人間らしい気持ち。
他にも、日本の未来を思う気持ち、娘・妹を思う気持ち、自分の周りの世界を変えられた憎しみの気持ち。
たくさんの、実に人間らしい感情たちが詰まった作品でした。
観ていて、正直に言って「ツライ」気持ちになっていました。それぞれの役柄が抱えている気持ちが、痛いほどに伝わってきたからです。
昭和初期という時代。食事を取るのもやっとで、これから先の未来がわからない時代。
いまを必死に生きる女と周囲を取り巻く男たちとの関係性が、令和になったこの時代にも通ずるものを感じていました。
人間的な、キレイで汚い感情が突き刺さってきて、「これぞ演劇!」と思える作品でした。