【まとめ】北アルプス国際芸術祭2024-見どころ、注意点など-
長野県大町市で開催している「北アルプス国際芸術祭2024」に行ってきたのでご紹介します。
僕は、1泊2日で24作品(全34作品)を鑑賞したのですが、想像以上に満足度が高くて、この会期中にもう一度行きたいという気持ちになっています。
しかし、本当だったら、1回の旅で、全作品を見たかったのですが、とにかく情報が少なすぎて計画を立てるのが難しかったというのが本音。
次に行くときは、もっと早くに宿泊先を確保して、2泊3日の旅にします。。。
この記事では、僕が感じた見どころや、注意点などをできる限り詳しくお伝えしていきます。
瀬戸内国際芸術祭などと比べると、注目度が低くて情報が少ないですが、負けず劣らず魅力的な芸術祭なので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
北アルプス国際芸術祭2024の見どころ・感想
大自然と一体になって楽しむ
北アルプス国際芸術祭の最大の魅力は、長野県の大自然を存分に味わうことができることになると思います。
中でも一番じっくりと味わったのは、「ささやきは嵐の目のなかに」です。
無数のメガネレンズのようなものが垂れ下がっていて、レンズを通してみる大自然に、完全に心を奪われました。
中綱湖の辺りにある「水の記憶」も素敵でした。
名古屋に住んでいると、湖を見ることは皆無ということもあって、興味深く湖を眺めていました。
また、天候が悪い中でも、雲の動きとともに、景色が移り変わる様子が、とっても美しかったです。
鷹狩山 展望台にある「Tangible Landscape」は、今回の旅の中で、もっともお気に入りの作品です。
作家は、目[mé]という現代アートチームです。
越後妻有 大地の芸術祭 2022で、初めて彼らの作品と出会って、完全に心を奪われました。
この場所から見る信濃大町の景色は、圧巻です。
瀬戸内にある豊島美術館に初めて入ったときのような感動を味わいました。
「こんな場所にこんな素敵な景色が広がっているなんて!」となること間違いなしです。
ただし注意点としては、ここまで辿り着くのに、大変な階段が待ち構えています。
足腰に自信がない方、運動不足な方には、ちょっとしんどいかもです。
大町市の歴史を感じる
大町市は、もともと宿場町として栄えた場所でした。
その歴史を感じられるのが、「時に宿る」です。
この作品が展示されているスペースは、別途入場料が必要なのですが、それは、大町市と塩の歴史を学ぶためです。
作品を見ていると、南アルプスまで塩を運んできた人たちの苦労が感じられるような気がしました。
大町市と八坂村を結んでいた旧相川トンネルにある「Folding」も、印象的な作品です。
まるで、トンネルを泳ぐ魚のよう。
そしてまた、光と影のコントラストが面白くて、いろんな角度から眺めてしまいました。
普段、映像作品を見ない僕ですが、「やまのえまつり」に関する映像は、ガッツリ見入ってしまいました。
泥だらけになりながら、自由に楽しそうにしている子どもたち、いや、大人もみんな楽しそうな様子に、目を奪われてしまったのでしょう。
広い体育館を覆うこの作品は、とにかく圧巻なので、ぜひお楽しみください。
街の雰囲気を味わう
大町市内の様子は、忙しなく生きる現代人のスピードを落としてくれるような雰囲気があります。
「熱の連帯(足湯)」は、枯れ葉に足を入れて癒される足湯です。
枯れ葉の中の温度は、熱いところで60度ほど。
まるで自分が発酵されているような気分を味わいながら、旅の疲れを癒してくれました。
大町名店街には、「すべては美しく繋がり還る」の地上絵が描かれています。
この地域の雰囲気ピッタリに描かれた地上絵は、10年前から地域の人に愛され残されているそう。
ふらっと入ってみたくなるようなお店もあったので、大町市に来たら、ぜひこの商店街に立ち寄ってくださいね。
長野といえば大自然ですが、大町名店街の近くに、とっても美味しい湧き水のスポットがありました。
男清水は、ちょっと強い感じ。女清水は、柔らかい感じ。それぞれ道路を挟んで向かい合う場所にあるので、飲み比べしてみてくださいね。
北アルプス国際芸術祭2024の注意点・小わざ
ここからは、北アルプス国際芸術祭2024を楽しむための注意点と小わざについて、ご紹介します。
今までに何度も芸術祭に参加してきた経験や、今回の旅を通じて事前に知りたかったことなどをまとめました。
これから旅を計画される方は、ぜひ参考にしてみてください。
宿泊先を早く予約すること
まず最初にやるべきことは、宿泊先を押さえることです。
大町市は、立山黒部ダムを観光される方の宿泊拠点でもあるため、早い段階で宿の予約が埋まってしまいます。
今回僕は、温泉も楽しむために大町温泉郷にある「立山プリンスホテル」に宿泊したのですが、選択肢がほとんどありませんでした。
なので、旅の日程を決めたら素早く宿泊先の予約をするのがおすすめです。
最初にインフォメーションへ行くこと
芸術祭のチケットは、インフォメーションで引き換え、購入することができます。
なので、大町市についたら、3か所あるインフォメーションのいずれかに行きましょう。
すると、パスポートをもらえるので、作品鑑賞時に、スタンプを押してもらうことができます。
このスタンプは、全部揃えると特典がもらえたり、絵柄が浮かび上がってきたりしますよ。
現地で情報収集すること
どの芸術祭にも共通することですが、現地での情報収集は、必ずしていきましょう。
インフォメーションや各作品にいるスタッフの方に話しかけて、周り方のコツや作品の情報などを集めるのがおすすめです。
そうすると、ネットでは知らないような裏情報だったり、作品の制作秘話なんかを聞けたりします。
芸術祭を最高に楽しむには、生きた情報が欠かせません。
天候は変わりやすい
大町市は、大自然の中にあるので、天候が変わりやすいです。
突然の雨だったり、日差しが強くなったり、いろんな天候を体感することになるでしょう。
なので、服装や装備品には、注意が必要です。
実際に僕も、小雨に降られたり、朝が冷え込んでいたり、かたや晴れ間には暑さで汗をかいたりしました。
公式サイトにも、山向けの服装でお越しくださいと注意書きがありました。
軽めの山道や長い階段、森の中を歩くことになる
作品を鑑賞して回るときには、軽めの運動が発生します。
人によっては、ゼェゼェと息が上がるレベルかもしれません。
また、熊よけの鈴を貸してくれる作品もあります。
猿を見かけることも、普通にあります(合計5匹を見かけました)。
なので、汚れてもいい服装、歩きやすい靴はもちろんのこと、心配な場合は、獣対策も必要かもしれません。
自動車での移動が必須
大町市は、自動車での移動が必須です。
自家用車やレンタカーを利用するか、公式バスツアーに参加する方法での移動になります。
山道をぐるぐると回ることもあるので、乗り物に弱い人は、対策をしておきましょう。
駐車場の心配は、ほぼ不要
自家用車やレンタカーで行くときには、駐車場の心配がありますよね。
しかし、駐車場は、どの作品の近くにもあるので、ほとんど心配不要です。
正直に言って、この芸術祭は、そんなに混雑しないので、駐車待ちも発生しにくいです。
なので、駐車場については、心配不要で大丈夫です。
しっかり鑑賞したいなら2泊3日がおすすめ
作品の鑑賞時間は、人によって違うところかと思いますが、全作品を楽しみたいなら、2泊3日がおすすめです。
早足で作品鑑賞に特化して頑張れば丸二日でも大丈夫かと思いますが、山道で疲れたり、大町市自体の観光を楽しむなら、2泊3日をみておいたほうがいいでしょう。
9時30分より前でも受付してもらえるかも
作品鑑賞は、9時30分からとなっていますが、作品によっては、無人だからいつでも鑑賞できたり、ちょっと早めに受け付けてくれたりする場合があります。
例えば、インフォメーションは、なんと8時30分くらいに受け付けてもらえたので、僕にとっては嬉しい誤算でした。
これは、必ず受け付けてもらえるというわけではないと思うので、あくまで可能性の話です。
この芸術祭の鑑賞時間は、9時30分から16時30分までと、やや短いので、小わざの一つとして、覚えておいてもいいかもしれません。
北アルプス国際芸術祭2024の概要
会期 | 2024年9月13日(金)~11月4日(月・祝) ※会期中水曜定休 |
鑑賞時間 | 9:30~16:30 |
開催地 | 長野県大町市 |
コンセプト | 水・木・土・空 〜土地は気配であり。透明度であり。重さなのだ〜 |
公式サイト | https://shinano-omachi.jp/ |
インスタグラム | https://www.instagram.com/northern_alps_art_festival |
鑑賞パスポート | 一般:3,000円(前売り2,500円) 16〜18歳:1,500円(前売り1,000円) 15歳以下:無料 |
アートサイト個別鑑賞券 | 300円/1アートサイト |
北アルプス国際芸術祭2024のまとめ
北アルプス国際芸術祭2024は、非常に満足度の高い体験ができました。
都会に住んでいたら味わえないような大自然だったり、そこから生み出された食事や温泉など、本当に良いことばかりでした。
しかし一方で、情報が少なくて事前準備ができなかったことが、やや残念なポイントでもありました。
次に、北アルプス国際芸術祭に参加するときは、絶対に2泊3日を確保しようと意気込んでいます。
これから参加する予定の方で、何か知りたいことなどありましたら、X(旧Twitter)などでお声がけいただいたらお応えしますので、お気軽に聞いてくださいね。
では、ここまで読んでいただきありがとうございました。