【感想】演劇組織KIMYO「アダルマ」(愛知県芸術劇場 小ホール)の観劇レポート【ネタバレあり】
演劇組織KIMYO「アダルマ」を観劇してきたので紹介します。
いや、もう何が凄かったのかがよく分からないけど、めちゃくちゃいい作品でした。
エンタメ要素が強い作品なのかと思っていたら、すごく社会派な作品でした。
それぞれの役に対して、「もし自分が同じ立場だったなら、どんな行動を取るだろうか・・・」と考えざるを得ませんでした。
いずれにせよ、難しい選択を迫られるのには、違いがありません。
しかし、そんな難しさの中にも、かっこいいダンスやクスッと笑える要素を取り込んでいるのが、さすが演劇組織KIMYOさん。
相変わらず、素晴らしい作品でした。
▼観劇、直後の感想はこちら。
#アダルマ めっちゃ良かった!!
— ぞの|人生ネタだらけ (@z02n05) November 2, 2024
しかし、なにが良かったかを言語化するのが難しい(笑)
スピード感ある作品ってのも良き!触れにくい課題を扱ってるのも良き!って感じかな!#演劇組織kimyo さん、ありがとうございました!
では早速、演劇組織KIMYO「アダルマ」の観劇レポートをお伝えします。
演劇組織KIMYO「アダルマ」の概要
フライヤー
紹介動画
あらすじ
これは、地獄にとっての汚点となりうる大事件の記録であり、
地獄よりも悍ましい人間の醜悪さが描かれる物語である。
人間の愚行と愛憎を描く、地獄の疾走エンターテイメント!
作・演出・出演者
▼作・演出
- 宮谷達也
▼出演者
- 藤原孝喜
- 元山未奈美
- 山本一樹
- 木実あみ
- 宮谷達也
- 永田 薫(MAG!C☆PRINCE)
- 原 昇亜(EBiDAN NAGOYA)
- 矢方美紀(Wonder Space)
- 栗原 樹(30-DELUX)
- 倉地佑奈
- 村井雅和(B-ST・Entertainment)
- 高橋健太郎(僕らのゆめ)
- 山本のぼる
▼スタッフ
- 舞台監督…藤井良晃(ライズ)
- 舞台美術…岡田保
- 音楽…エスパー渡辺
- 照明…須賀智己(㍿グローリークリエイション)
- 音響プラン…椎名KANS (Garage Inc.)
- 音響オペレーター…杉岡怜音
- 衣装・メイク…元山未奈美
- 小道具…木実あみ
- 振付…藤原孝喜
- 制作…山本一樹
- 演出助手…趙知奈
- 大道具製作…かすがい創造庫
- 写真撮影…夏目圭一郎
- 映像撮影…山田定臣(+Bright)
- 宣伝美術…チームm2
公演スケジュール
- 2024年10月31日(木)19:00
- 2024年11月1日(金)14:00~、19:00~
- 2024年11月2日(土)13:00~、18:00~
- 2024年11月3日(日)14:00~、18:00~
劇場:愛知県芸術劇場 小ホール
- 劇場:愛知県芸術劇場 小ホール
- 住所:名古屋市東区東桜一丁目13番2号
- アクセス:地下鉄東山線・名城線「栄」駅下車 徒歩3分、名鉄瀬戸線「栄町」駅下車 徒歩2分
観劇レポート
目を逸らしたいけど逸らすことができない
公演を見るまでは、こんな作品だなんて、全く思いませんでした。
もっとエンターテイメント要素が強くて、笑ったり驚いたりする内容かと思っていました。
確かに、そんなエンタメ要素もありましたが、印象に残っているのは、生まれてきた我が子の命を奪ったシーン。
長く生きることができないのは分かりきっているし、明らかに人の見た目をしていない我が子。
そんな我が子の命を奪ってしまうことは、ダメなことだとわかってはいるものの、いざ自分の立場だったらと考えると、簡単に責めることはできません。
さらに辛いことに、生まれてきた我が子が、両親を悲しませたという罪で、地獄にいるということが、いたたまれない気持ちになりました。
一方、両親を悲しませたということを罪とするのか否かという地獄の門番たちのやりとりも、非常に見応えがありました。
自分は経験がないのですが、たぶん日常的に、現実社会でも行われているような光景でしょう。
その中で、永田薫さん演じるギリが、本当に罪なのかを見極めようとしているところは、人としてめちゃくちゃカッコ良かったです。