直島観光まとめ〜アクセス、アート作品、モデルコース〜【瀬戸内国際芸術祭】
直島を観光する上で、知っておくと役立つ情報をご紹介します。
香川県にある直島は、瀬戸内国際芸術祭(以下、瀬戸芸)を象徴する現代アートと融合した島です。瀬戸内に浮かぶ島々の中でも、もっとも人気のある島です。有名な作品だと、草間彌生さんの「赤カボチャ」「黄カボチャ」や地面に埋まった地中美術館などがあります。
そんな直島を楽しもうと思ったら、1日で周りきることは困難です。1泊2日で観光プランを練っておかないと、消化不良となってしまうことでしょう。フェリーやバス、島内での宿泊など、上手にプランニングして、直島の観光を満喫しましょう。
では早速、直島を観光するのに役立つ情報をお伝えしますね。
アクセス
直島は、瀬戸芸がもっとも盛んな島ということもあり、アクセスの方法はたくさんあります。宇野港や高松港からのフェリーはもちろんのこと、他の島々からのフェリーもありますし、港が2つ(宮浦港、本村港)あるので直島での目的によって乗るフェリーも考える必要があります。
フェリーの出航本数もかなり多いので、他の島へ行くことを比べると、時間に厳格になる必要はありません。しかし、それでもいくつかコツがありますので、ご紹介しますね。
宇野港(岡山県)からの行き方
もっとも楽に直島へ行く方法は、岡山県にある宇野港から宮浦港へ行く方法です。フェリーで20分、高速船で15分で到着できます。また、出航本数も非常に多く、午前6時代から深夜0時までに20本ほどがあります。
瀬戸芸初心者の方は、宇野港から宮浦港へ向かうルートがもっとも分かりやすいので、一番オススメです。
ちなみに、宇野港から本村港へ行くこともできますが、1日に5本程度しか出航していません。なので、本村港へ行くときは、宇野港から宮浦港へ行き、そこからバスに乗って移動するのがオススメです。
高松港(香川県)からの行き方
香川県にある高松港から宮浦港へ行くルートも、そこそこの本数のフェリーが出航しています。しかし、フェリーで1時間、高速船で30分も揺られることになってしまいます。なので、船酔いには気を付けてくださいね。ちなみに、フェリーでしたら、かなり大きいので安定していますが、高速船だとめちゃくちゃ揺れますよ。
また、高松港から本村港へ行くこともできます。本数は少ないですが、作品の展示開始と終了時刻に合わせているので、比較的使いやすいと思います。
その他の島からの行き方
直島へ行く方法は、他の島を経由して行く手段もたくさんあります。
もっとも使われているのが、隣にある豊島から行く方法です。豊島もかなり盛り上がっている島ですし、直島との距離も高速船で20分程度と近いので、瀬戸芸を楽しむ定番ルートです。個人的には、瀬戸芸に初参加する人は、直島で一泊、豊島で一泊の2泊3日のルートが一番楽しめると思っているほどです。
他にも、小豆島、犬島、男木島を経由して、直島へ行くことができます。ただし、出航本数は激減しますので、このルートを使おうと思っている人は、かなり時間に気を付けて行動してくださいね。
主要なアート作品
地中美術館
地中美術館は「自然と人間を考える場所」として、2004年に設立されました。瀬戸内の美しい景観を損なわないよう建物の大半が地下に埋設され、館内には、クロード・モネ、ジェームズ・タレル、ウォルター・デ・マリアの作品が安藤忠雄設計の建物に恒久設置されています。地下でありながら自然光が降り注ぎ、一日を通して、また四季を通して作品や空間の表情が刻々と変わります。(中略)建物全体が巨大なサイトスペシフィック・ワークといえるでしょう。
家プロジェクト
家プロジェクトは直島・本村地区において展開するアートプロジェクトです。(中略)点在していた空き家などを改修し、人が住んでいた頃の時間と記憶を織り込みながら、空間そのものをアーティストが作品化しています。(中略)都市と地方、若者とお年寄り、住む人と訪れる人とが交流していく中で生まれる新たなコミュニティの在り方を提起する契機になったこの有機的な取り組みは、日々変化しながら進化を続けています。
直島銭湯「I♥湯」
アーティスト・大竹伸朗が手がける実際に入浴できる美術施設。直島島民の活力源として、また国内外から訪れるお客様と直島島民との交流の場としてつくられたこの銭湯は、外観・内装はもちろん、浴槽、風呂絵、モザイク画、トイレの陶器にいたるまで大竹伸朗の世界が反映されています。
また地域との協働として、施設の運営はNPO法人直島町観光協会が行っています。浴槽につかり、全身でアートを体験してみてはいかがでしょうか?
モデルコース
宮浦港からスタート
直島観光を全力で楽しもうと思ったら、絶対に2日は必要です。直島を1日で回ることは、出来なくはないのですが、一つ一つの作品や美術館を駆け足で回らないといけないのでオススメはしません。
そこで、僕の一番のオススメのコースは、朝一番で直島入りをし、そのまま直島(宮ノ浦)に宿泊、翌日も午後まで直島を楽しむというコースです。早速、ご紹介しますね。
直島観光のスタートは、宮浦港からがオススメです。本村港よりも、バスの本数がありますし、食事処もたくさんあります。なので、宮浦港に、9:30ごろに到着するようにしましょう。作品展示が始まる少し前に到着しておくのがコツです。
- 高松港発9:05→宮浦港9:35(高速船)
- 宇野港発9:22→宮浦港9:42(フェリー)
宮浦港へ到着したら、まず「手荷物預かり所」へ行って、身軽になりましょう。宮浦港には5か所ほどありますし、朝一番ならまだ預かってくれます。
ベネッセハウス周辺 広木池へ
そして、一番最初に向かうのは、地中美術館です。僕はいつも、バスを使うのですが、レンタサイクルで移動するのもアリです。10時ごろに地中美術館へ到着することができるはずなので、午前中は地中美術館を楽しみましょう。「クロード・モネ」、「ウォルター・デ・マリア」、「ジェームズ・タレル」などの作品は、本当に圧巻ですよ。
また、地中美術館の中には、瀬戸内の絶景を見ながらランチができる「地中カフェ」があります。移動でお疲れでしょうから、ここで一呼吸入れるのもいいですよ。
ちなみに、地中美術館は、事前予約制に変わっています。当日にいきなり行ったとしても入館できませんので、必ず予約をしてから向かってくださいね。
地中美術館を出たら、次は、「李禹煥美術館」や「ベネッセハウスミュージアム」がオススメです。地中美術館から歩けなくない距離ですが、宮浦からレンタサイクルを使っていると、かなり楽に移動ができますよ。
宮ノ浦へ
ベネッセハウス周辺を堪能したら、宮ノ浦へ戻って来ましょう。歩いて回れる範囲で、たくさんの作品展示があります。時間が許す限り、作品展示を楽しんでください。夜に、草間彌生さんの「赤カボチャ」を観ると、中が光るので覗いてみてくださいね。
そして、食事をした後は、ぜひ「I♥湯」で疲れを洗い流してくださいね。他では絶対に体験できないアートな銭湯なので、直島へ来たら入らなかったら損ですよ。
ちなみに宿泊先は、以前「ドミトリー in 九龍」を使ったことがあるのですが、旅人同士が交流できるスペースがあって、いろんな情報交換をすることができて楽しかったです。人との交流が好きな人にオススメです。
本村へ
2日目は、宮ノ浦で見逃した作品があれば、立ち寄ってからスタート。そうでなければ、本村の方へ向かいましょう。
本村では、「家プロジェクト」を楽しんでください。特にお気に入りなのは、ジェームズ・タレルの「南寺」です。真っ暗だと思ったいたところに、目が慣れてくると光が見えるようになってくるのです。初めて体験したときは、鳥肌が立ちました。
他にも、「護王神社」や「きんざ」なども、すごく楽しめた作品です。ちなみに、「きんざ」は、完全予約制なので注意してくださいね。
直島観光まとめ
直島観光を楽しむことができたら、ぜひ次は、豊島へ向かっていただきたいです。なので、最高のコースは、家プロジェクト後に、豊島への高速船へ乗っていただくこと。この2つの島へ訪れたら、間違いなく瀬戸芸のことが大好きになります。
もちろん、直島だけでも、本当にたくさんの作品がありますので、十分に満足することはできます。島で宿泊する体験ができたり、食事に困ることが少ないのも直島の特徴です。
ただ、やっぱり離島へ行くので、いくつか不便なことがあります。なので、準備だけは、しっかりして直島へ足を運んでくださいね。